適性検査SPI3お役立ちコラム

高卒採用で成果を出すため知っておくべき注意点、
SPI3で選考精度を上げる実践ガイド

2026年09月01日
  • SPI3の活用

求人倍率4.10倍(厚生労働省「令和6年度高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」、20253月卒)----これが2025年現在の高卒採用市場の実態です。大卒の求人倍率1.75倍と比べると、高卒採用は2倍以上の売り手市場です。 

しかし、高卒採用では「採用できても定着しない」という悩みが後を絶ちません。厚生労働省のデータによると、高卒新卒者の3年以内の離職率は37.0%(令和23月卒業者)。約3人に1人以上が3年以内に離職しているという現実があります。 

高卒採用には大卒採用・中途採用とは大きく異なる独自ルールがあり、選考フロー、スケジュールに厳しい制約があります。にもかかわらず、限られた選考機会の中で「自社に長く貢献してくれる人材」を見極めなければなりません。 

本記事では、高卒採用で失敗しないための注意点を整理した上で、適性検査SPI3を使って選考精度を高め、ミスマッチによる早期離職を防ぐための具体的な活用法を解説します。



今の高卒採用市場----求人倍率過去最高の背景とリスク

少子化の進行と大学進学率の上昇により、就職市場に出てくる高校生の絶対数は年々減少しています。厚生労働省の最新データ(令和6年度、20253月卒)によれば、高卒の求人数は約499千人に達した一方、求職者数は約121千人にとどまります。企業4社に対して高校生1人という、空前の売り手市場です。 

この傾向は構造的であり、今後も続く見通しです。5年間で就職希望の高校生は約6万人減少しており、景気動向にかかわらず、高卒人材の獲得競争は激化し続けます。

 

求人倍率(令和6年度) 4.10倍(過去最高) ※大卒は1.75倍
求人数 約49万9千人(前年比+3.5%)
求職者数 約12万1千人(5年連続減少傾向)
就職内定率 99.0%(男子99.2%、女子98.7%)
出典 厚生労働省「令和6年度高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」

 

これだけ採用が難しい市場であるからこそ、「採用できたとして定着・活躍できるか」という視点がより重要になります。高卒新卒者の3年以内離職率は37.0%(厚生労働省、令和23月卒業者)であり、大卒の32.3%よりも高水準です。採用コストをかけて入社させても、ミスマッチによる早期離職が続けば組織力の低下に直結します。

 

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高卒採用を左右する「独自ルール」の全体像

高卒採用には、大卒採用・中途採用とは異なる複数の独自ルールが存在します。学業や健全な学校生活への影響を防ぐため、産・官・学の申し合わせによって詳細なルールが定められています。採用担当者はこれらを事前に把握しておくことが不可欠です。 

高卒採用のスケジュール

高卒求人はハローワークに申し込み、学校に求人票を送付する流れが一般的で、企業は独自のタイミングで採用活動を開始することができません。一般的なスケジュールは以下のとおりです。

 

5月下旬 新規学卒求人申込説明会の開催
6月初め ハローワークによる求人申込書の受付開始
7月初め 企業による学校への求人申込および学校訪問開始
9月初め 学校から企業への生徒の応募書類提出開始
9月中旬以降 企業による選考開始および採用内定開始

 

※スケジュールは各都道府県によって調整される場合があります。必ず事前に管轄のハローワークでご確認ください。 

7月に求人申込と学校訪問、9月から応募・選考という流れです。夏休みを中心に職場見学などのイベントを実施する企業が多くなります。限られた選考期間内に候補者を深く理解できる仕組みを整えておくことが成功の鍵です。 

高卒採用の重要ルール

一人一社制

大卒の就職活動とは異なり、高卒採用では応募開始時点で「一社ずつしか応募できない」一人一社制が採用されています。さらに、内定を受けた高校生は原則として辞退ができません。企業側は慎重な選考と、高校生に対する丁寧な情報提供が求められます。ミスマッチが起きると、高校生にとっても企業にとっても大きなダメージになります。 

全国高等学校統一応募用紙の使用

高卒採用では、履歴書に「全国高等学校統一用紙」を使用することが定められています。企業が独自に作成した書類の使用や、独自書類の提出促進はできません。履歴書だけで候補者の資質を深く把握することには限界があるため、適性検査の活用がより重要になります。

 

面接時に絶対に気をつけるべき質問の注意点

高卒採用に限らず、採用面接では公正な選考のために厚生労働省が注意を呼びかけている14の就職差別につながるおそれのある項目があります。高卒採用では面接の回数や時間が少なく、担当者が「もっと聞きたい」という状況になりやすいですが、以下の項目に該当する質問は行わないよう、社内で徹底することが必要です。

 

就職差別につながるおそれがある14事項(厚生労働省)

【本人に責任のない事項】

  • 「本籍・出生地」に関すること
  • 「家族」に関すること(職業・続柄・健康・病歴・地位・学歴・収入・資産など)
  • 「住宅状況」に関すること(間取り・部屋数・住宅の種類・近隣の施設など)
  • 生活環境・家庭環境に関すること

 

【本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)】

  • 「宗教」に関すること
  • 「支持政党」に関すること
  • 「人生観・生活信条など」に関すること
  • 「尊敬する人物」に関すること
  • 「思想」に関すること
  • 「労働組合」や「学生運動などの社会活動」に関すること
  • 「購読新聞・雑誌・愛読書など」に関すること

 

【採用選考の方法】

  • 身元調査の実施
  • 「全国高等学校統一応募用紙」に基づかない事項を含んだ応募書類(社用紙)の使用
  • 合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施

 

自社の選考上、必要な質問事項がこれらに該当する懸念がある場合は、事前に管轄のハローワークに確認しましょう。面接で聞けない情報が多い分、「客観的な指標で候補者の資質を把握できる適性検査の活用」が特に有効です。 

面接だけでは見えにくい特徴は、適性検査SPI3で客観的に補えます

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SPI-Hが高卒採用に効果的な3つの理由

高卒採用の現場では、限られた時間と多くの制約の中で候補者の本質を見極めなければなりません。適性検査SPI-H(高卒採用向けSPI3)は、こうした高卒採用ならではの課題を解決するために設計された適性検査です。

 

理由面接では見えにくい資質・適性が客観的にわかる

高卒採用では、社会経験の少ない高校生を相手に、12回の面接だけで採否を判断する必要があります。緊張して本来の姿が出ないケースも多く、面接だけでは候補者の本質を掴みきれないことがあります。 

SPI3-Hを導入することで、コミュニケーション能力・仕事への意欲・協調性・ストレス耐性など、1回の面接では見極めが難しい特性を、客観的な指標として把握できます。面接で把握しきれなかった「持ち味」を数値で確認でき、安心の採用につながります。 

理由高卒採用スケジュールに合わせた受検方法が選べる

SPI3-Hは、企業の採用スケジュールや環境に合わせた実施方法を選択できます。高卒採用でよく取り入れられる形式は2種類です。 

  • ペーパーテスティング:マークシート形式で、高校生にとって受け慣れた試験形式。面接前後に実施し、後日結果と面接内容を総合して判断します。
  • インハウスCBTWEB方式):面接と同日に企業のパソコンで受検・即時結果取得が可能。SPI-Hの結果を見ながら面接を行うことで、確認したいポイントを漏らさず聞けます。来社不要のWEB方式も選択できます。

理由入社後の育成・フォローにも活かせる

高校生は大学生や社会人に比べて就業経験が少ないため、入社後のスムーズな定着には企業側のサポートが特に重要です。SPI-Hの結果では、候補者の性格特性・つまずきやすいポイント・コミュニケーションのとり方のポイントもわかります。 

入社後のフォローや育成プランの検討にSPI-H結果を活用することで、「採用したら終わり」ではなく、高校生が職場に定着・活躍できる体制を整えることができます。

 

SPI-HSPI3-Uとどこが違うのか?

SPI-Hは通常のSPI3-Uと何が違うのか?」という疑問をお持ちの方も多いかもしれません。 

SPI3-Hは高卒採用専用の総合適性検査で、検査の基本構造(性格検査・能力検査の2種類)はSPI3-Uと同じです。最大の違いは「母集団の設定」にあります。

 

SPI3-U(通常版) 大卒採用向け。大卒就職希望者を母集団として平均値を算出。
SPI3-H(高卒版) 高卒採用向け。高卒就職希望者を母集団として平均値を算出。

 

高校生を大卒の母集団で比較すると、能力の見え方が大きく変わります。SPI-Hでは高卒就職希望者のみを母集団として評価するため、より実態に即した客観的な評価が可能です。 

SPI3-Hでわかる主な内容:

  • 職務・組織への適応力(資質・仕事への取り組み方・協調性など)
  • 基礎能力(言語・非言語:コミュニケーション力、新しい知識の吸収力、理解力など)
  • 面接での確認ポイントと接し方のガイド

また、SPI3全体としては年間16,500社(20263月期実績)で利用されており、40年以上のデータ蓄積に裏打ちされた高い信頼性を誇ります。利用企業の約67%が中小企業であり、1名から導入しやすい料金体系も特徴です。

 

SPI-Hの実践的な活用法と育成への応用

活用例面接と同日にインハウスCBTで実施

9月の選考解禁後は時間的な余裕がありません。候補者が来社した際に、面接前にSPI-Hを受検してもらい、即時に結果をダウンロード。その結果を見ながら面接を行うことで、確認すべきポイントを事前に把握した状態で面接に臨めます。「協調性は高いが、自己表現が苦手そう」「論理的思考は高いが、対人面で気になる点がある」など、面接前に仮説を立てた上で深掘りできます。

 

活用例ペーパーテストで選考の客観性を高める

複数の面接官が選考に関わる場合、SPI-Hの結果を共有することで評価軸を揃えられます。「この候補者のサポート志向は高い」「ストレス耐性の面で確認が必要」など、共通言語で議論できるため、選考後の合議も迅速になります。

 

活用例入社後の育成・フォロープランに活用

高卒入社者の配属後のフォローにも、SPI-Hの結果を役立てることができます。結果をもとに「どのようなコミュニケーションスタイルが本人に合うか」「どんな環境で力を発揮しやすいか」を把握し、OJT担当者に共有。高卒入社者が職場に馴染みやすい体制を整えることで、早期離職リスクを低減できます。

 

まとめ:SPI-Hで「採用した人材が活躍できる」体制を作ろう

高卒採用は今後も激化する見通しです。求人倍率4.10倍という売り手市場の中で、採用できたとしても「3年以内の離職率37.0%」という課題が企業を悩ませています。 

高卒採用の独自ルールや面接の制約の中で、候補者を深く理解して採否判断するためには、客観的な評価ツールの活用が不可欠です。SPI-Hは、面接だけでは見えにくい高校生の「資質・適性」を客観的に可視化し、採用精度の向上とミスマッチ防止を同時に実現します。 

また、入社後の育成・フォローへの活用で「採用後の定着」まで支援できる点も、SPI-Hが選ばれ続ける理由です。 

まずはSPI-Hのパンフレットと報告書サンプルをご覧になり、自社の高卒採用にどう活かせるか、具体的なイメージをつかんでください。 

新卒・中途・高卒採用で使えるSPI

● テストの選び方がわかるので、導入検討がスムーズ
● 資質、職務、組織への適応力など、測定項目がわかる
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