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内定者辞退防止や内定者フォローにSPIを活用する方法

  • SPI3の活用

2020年01月31日

昨今の採用難の中、内定者フォローは人事担当者の大きな仕事です。内定者に対して、人事担当者はどんなフォローをするのが望ましいのかは、内定者がどのようなタイプかによって異なります。SPIを利用した内定者フォローの方法についてご紹介します。

内定者辞退防止や内定者フォローにSPIを活用する方法

採用難の時代に「せっかく採用したのに辞退されてしまう」というのは、人事担当者として大きな痛手です。

内定者は、なぜ内定を辞退してしまうのでしょうか。SPIの検査結果を利用した内定者のタイプ別のコミュニケーションのとり方や、SPIの分析機能・報告書を利用した内定者フォローのやり方をご紹介します。

内定の辞退率は半数以上に上っている

就職先から内定をもらったのに辞退してしまう内定者の割合は「就職内定辞退率」と呼ばれ、例年10月頃に発表されます。2018年卒の就職内定辞退率は64.6%、2019年卒は66.0%と、半数以上の内定取得者が内定辞退していることがわかります(株式会社リクルートキャリア「就職プロセス調査」より)。

同調査によると、就職先確定者のうち、入社に対して不安が「ある」と回答した大学生の割合は2018年卒で68.8%、2019年卒で68.7%と、多くの内定者が入社後について不安を抱いていることもわかりました。

内定者のキャリア観にもばらつきがあり、「就職予定先で定年まで働きたい」と思う内定者もいる一方で、「実際に働き出してみないとわからない」「定年まで働きたいとは思わない」といった内定者もいます。

内定者フォローで重要なポイント

優秀な内定者ほど、たくさんの内定を持っている時代に、企業が内定者との関わり方で最も重視すべきポイントは、何でしょうか?

内定の辞退率を下げるためには、以下の2つのポイントを理解し、内定者フォローを行うことが大切だと考えられます。

1 内定に対する学生の「納得感の醸成」をする

内定を取得した学生は、内定を出してくれた企業に対して「なぜ内定を出したのか」「自分のどこを評価したのか」といった疑問を抱きます。選考プロセスも含めて、「この会社の人事担当者は話をしっかり聞いてくれた」「自分の強み、場合によっては弱みも含めて評価をしてくれた」というような実感を持ってもらうことが、学生の安心と入社への意思につながるのです。

2 内定者一人ひとりに対して適切な情報提供を行う

誰にでも同じような動機付けや、同じような情報提供をしてしまうと、学生側は「この会社に入社していいのだろうか」という不安を払拭できず、内定辞退の原因となってしまいます。ですから、内定者一人ひとりに対して、適切な情報提供を行うことが重要なのです。

学生が求める情報を会社側が提供し、学生の疑問や気になるポイントを解決できるようにしておくことで、内定に対する納得感の向上にもつながります。

内定者の4つのタイプとタイプ別コミュニケーション術

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内定者フォローを行うにあたっては、内定者一人ひとりのタイプに応じたフォローが求められます。

リクルートのSPI3は、受検者を「仕事の任せ方」「コミュニケーションのとり方」という2軸から4つのタイプに分けて把握します。ここでは、4つのタイプについてそれぞれの特徴と、タイプ別コミュニケーションのポイントや、相性の良い人事担当者の選び方について解説します。

創造重視タイプ
創造重視タイプは、挑戦的な仕事に、周囲と協力して取り組む傾向があります。

社交的で自分の考えを率直に表現する、周囲と力を合わせて高い目標も達成しようとする、新しいことや興味のあることに対して挑戦しようとするといった長所がある一方で、自分の考えだけで突っ走ってしまう、斬新なアイディアを重視するあまり、現実を軽視するといった面もあります。

創造重視タイプへ接するときには、以下のことに気を付けるといいでしょう。

・気さくに、親しみを持って接する
・熱意を持ってエネルギッシュに話す
・事実だけでなく、気持ちも率直に伝える

結果重視タイプ
合理性を重視し、高い目標に対しても意欲的に取り組むのが結果重視タイプです。

困難からも逃げず目標達成を目指す、論理的な思考力がある、責任を果たし成果を上げることを重視するといった特徴があります。一方で、他人の気持ちや感情に対する配慮が不足しやすい、とっつきにくい印象を与えるといった面もあります。

結果重視タイプへ接するときには、以下のことに気を付けるといいでしょう。

・論理的かつ冷静に接する
・冗長にならないよう、端的に伝える
・事実や根拠を示しながら伝える

調和重視タイプ
調和重視タイプは、周囲と協調しながら、着実に仕事に取り組む傾向があります。

温厚で自己主張が控えめ、物事の細部にもよく気が付く、他人のことを思いやるといった特徴があります。しかし、自己主張が弱かったり、物事がうまくいかないと落ち込みやすかったりする一面も。

調和重視タイプへ接するときには、以下のことに気を付けるといいでしょう。

・相手の気持ちに共感していることを示しながら接する
・「押し付ける」のではなく、協力的な姿勢で話す
・穏やかに親しみを持って伝える

秩序重視タイプ
物事の細部にも配慮し、こつこつと仕事に取り組む秩序重視タイプ。

このタイプには、粘り強く慎重に物事を進める、冷静で安定感がある、真面目な印象を与えるといった特徴があります。しかし、常識的で斬新さやおもしろみに欠ける、融通がきかないといった面もあります。

秩序重視タイプへ接するときには、以下のことに気を付けるといいでしょう。

・真面目に誠実な態度で接する
・相手のペースに合わせた会話をする
・抽象的な内容ではなく、具体的な内容で伝える

内定者フォローをする適切な人事担当者の選び方

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内定者フォローは、企業に対する志望度を上げてもらったり、懸念や不安を払拭してもらったりすることを目的としています。内定者フォローとして、内定者と相性の悪いタイプの人事担当者を割り当ててしまうことは、避けたほうが良いでしょう。

内定者と同じタイプの人事担当者を配置するため、人事担当者もSPI3を受検して、あらかじめタイプを把握しておくことをおすすめします。また、簡易チェックリストを使ってタイプを判断することも可能です。

内定者のタイプに対して、相性の良い人事担当者を配置できない場合は、どうすべきなのでしょうか。

違うタイプの人事担当者が内定者フォローを行う場合は、事前にSPI報告書を確認してもらい、「自分とは異なるタイプの人である」と把握した上で接するといいでしょう。

本人フィードバック用報告書を内定者フォローに利用する


SPI3のオプションである「本人フィードバック用報告書」は、SPI受検者が自己理解を深めるために活用することができます。

本人フィードバック用報告書は、人事用の報告書と比べ、マイルドでわかりやすい表現になっています。また、入社予定者に渡す報告書という位置付けになっているため、本人の能力に関する部分の記載はありません。

内定者が自身の強みや弱みを認識した上で、どのように職務にあたっていくのかをアドバイスする際に活用することが可能です。内定者フォロー研修などに本人フィードバック用報告書を利用することで、内定者のその企業で採用されたことへの納得感が深まることでしょう。

本人フィードバック用報告書を活用した内定者フォロー研修プログラム例

本人フィードバック用報告書を活用した、内定者フォロー研修プログラムの企画も可能です。

内定者を集めた研修会場で、お互いの自己紹介をしたのち、SPI検査結果の読み取り方を知ってもらいます。自己認識と自分のSPI検査結果を比較することで、自己を客観的にとらえてもらい、今後いっしょに働くことになる同期とのコミュニケーションをとるきっかけを提供します。

内定者からも「自分を客観的にとらえられる」「自分を見直す機会となった」「ほかの内定者をよく知るきっかけになる」といった声があり、効果的な内定者フォロー研修といえます。

内定者フォローでもSPIをご活用いただけます

採用時に受検したSPIの検査結果は、採用だけでなく、その後の内定者フォローや、入社後の新人育成、人材配置、プロジェクトのチームビルディングなどにも活用できます。

リクルートのSPI3は検査時の自己認知に基づいた検査結果となるため、入社後さまざまな仕事を経験していく中で自己認知が変わり、検査結果が変化する可能性もあります。入社後、数年経過してからSPI結果を活用したい場合は、社員に再度検査を受け直してもらい、目的に応じて活用することもおすすめしています。

適性検査の導入を考えている方は、長い期間にわたって検査結果の利用が可能なSPI3をご検討ください。資料の請求をお申込みいただければ、パンフレットや報告書の見本など、ご検討に必要な資料一式をお送りいたします。