お役立ちコラム

坪谷邦生氏と「自己理解・相互理解を深める」第二回
データをきっかけにした対話から、
ひとり一人の個性を生かしあう人事・組織へ

2023年06月28日
  • 人事アセスメントのナレッジ
  • SPI3の特徴

坪谷邦生氏と自己理解・相互理解を深める・連載第二回として、株式会社アカツキゲームス株式会社アカツキ福岡で人事業務に携わる皆さまにご協力を頂き、SPIを活用した自己理解・相互理解セッションを行わせていただきました。ファシリテーターは株式会社リクルートマネジメントソリューションズの丸山崇充です。

適性検査をきっかけにした、自己理解・相互理解の深め方

丸山崇充(以下、丸山):SPIは採用活用における適性検査、というイメージが強いかと思うのですが、自己理解・相互理解ツールとしても活用いただけるものなので、ぜひ今日はそういった面を少しでも味わっていただけると嬉しいです。 

SPIの結果は、あくまでその方の個性に対する、一つの光の当て方として捉えていただければと思います。SPIで測定している性格以外に、知識スキルや経験を踏まえて実際の行動を取っているので、ご自身の結果を見た際に「意外」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。仕事の場面での役割を取り払ったときに、一番ストレスがなく、好きな振る舞い方はこうである、というところで見てみていただけると納得がいく部分もあるかもしれません。
前提として、性格は良し悪しではない、ということをご理解ください。場面によっていい面が出ることもあれば、ネガティブに出ることもあります。性格は変わらないのですが、行動は変えられる、ということです。
そういう見方で、ご自身の特性を理解・意識するとやりやすさが出てきたりするかなと思います。それでは、ご本人の結果をお渡しします。 

佐藤氏(以下、佐藤):
感想として、自分自身の行動が早い特長が出ている、と感じました。色々な場面に顔を出したくなる、おせっかいなところも出ている、と感じますね。
それ以外は比較的真ん中の尺度も多くて、そこはそこで自分自身の特長だと思いました。

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丸山:
そうですね。まさに、真ん中が多い方はバランス型であり、それこそが特長です。 

田中奈緒氏(以下、田中):
この結果は素直に納得感がありますね。書かれていることが自分だな、と感じます。

北林拓人氏(以下、北林):
この結果・コメントは、まさに自分だなという感じです。

丸山:
ご自身の結果で見ていただくと、性格に良し悪しがない、という点についても実感をお持ちいただけるのではないかと思います。例えば活動的な傾向がある方が「フットワークがいい」という印象を与えるのか「落ち着きがない」と映るのかはどちらもありうる、絶対的にどちらがいいというものではないということです。
また、ぱっと見て似たような人であっても、深く付き合うと違う側面が見えることってありますよね。例えば、明るくて繊細なタイプは、明るくて注意が散漫なタイプと似たような人に見えるのですが、実は全然違う。同じように接していても、明るいけれど繊細なタイプの方はかなり気を使っているので、内面傷ついているようなこともあります。
そういう、本当だったら長く付き合わないと分からないことも、SPIがあると見えてくる部分があります。
お互いに、どんな特長がどんな場面で出やすいのか、思い当たる節を共有してみていただけますでしょうか?「あるある」、「意外だね」等、周りの方からも感想交換いただけると嬉しいです。

フィードバックを通じて、自分・相手の個性・らしさが見えてくる

丸山:田中さんはいかがでしょうか?

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田中:
「争いを好まない、現実をちゃんと受け入れる」ところは自分らしい感じがします。また、普段タフといわれることが多いのですが、そこも出ているなと思います。
人事でいろいろなメンバーのいろいろな場面に関わることが多いので、状況や相手の気持ちに引っ張られすぎず、フラットに出来るのは自分のポジティブな面かもしれないと思います。
「自分の中ではディスカッションをしようと思ったら説得をしてしまった」、という時がたまにあるのですが、そんなところも出ている気がします。
自分はそんなつもりなかったけれど、強く伝わったのかなと思うことがたまにあって。日頃は説得的にならないように会話するようにしているのですが、そのあたりも少し出ているように思いますね。

丸山:
ご自身の中で「こうしたらいいのでは」という意思が強いけれど、一方的に押し付けるのではなく、相手のことを気にする方なので、そう映るのかもしれませんね。

鳴海美宇氏(以下、鳴海):
周囲に迎合しない感じはします。ご自身として違和感があるときに、「そのままにせずに、ちゃんと突っ込むな」と感じることがありますね。

安納達弥氏(以下、安納):
そう言われてみればそうですね。慣れてくると、「今は鋭いところを突かれた」という感じはあったりしますね。そして、それが嫌ではない、という。

丸山:
自己開示が出来て、周りもその方のキャラクターを理解できると、お互いのやりやすさにつながりますよね。周りは、はっきり言ってもらえることがいいなと素直に思える、ご自身もちゃんと意見を伝えやすい、という形で双方やりやすくなっていきます。 

佐藤:
周りへの気づかいとはっきり言う姿勢が両方あるから、信頼できる人だなとポジティブに捉えていました。相手への配慮が伝わるので、田中さんからのフィードバックは素直に受け止められるな、と感じることが多いです。     

田中:
上司から「適切に僕を止めてくれるから、そこは引き続きお願いしたい」と言われたことがあります。これは止めたほうがいいなと思ったときには、なるべく率直に伝えるようにしていますね。
みなさんからフィードバックを頂いて、そこは自分の強みというか、大切にした方がいいんだなと思いました。性格検査、数値が高ければいい、低ければ悪いということではないということがとても腹落ちしました。

丸山:安納さんは、ご自身の結果を見られてどう思われましたか?

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安納:
自分の特長ですが、一般的なタイプにはあまりあてはまらなかったです。
ビジョン先行タイプ、というところはあって、確かに「こうしたい」ということが最初にくるタイプではあり、そのほうが自分自身も動きやすさを感じるなとは思いました。じっくり型、というコメントについては個人的には腹に落ち切らない、という感想でした。      

丸山:
お仕事の中の役割上、じっくり取り組める状態ではない場合には、スピーディに取り組むことが前提になっていたりするので、日ごろじっくり物事に取り組んでいるわけではないのかもしれませんね。
ただ、どちらかを選べるなら、本当はじっくり取り組みたいという面はあるのではないか、と思います。 

安納:
感情面が出やすい、というところはよくも悪くも出ていると感じました。感情に素直という書き方をされているところは理解できましたし納得しました。

坪谷邦生氏(以下、坪谷):
安納さんと協働する中でいつも感じるのは「中庸」、そして器の広さです。どんなタイプの人が来ても、受容して一緒に進められるんですよね
「じっくり取り組む」点についても、わかる気します。アジェンダがカチッと決まっている会議はあまり好きではないんですよ(笑)。表面的な会話で、スピード重視で決めるのは居心地が悪くて、みんなで腰を据えて考えて一緒によくしていこう、というスタンスじゃないですか。

安納:
それはありますね。大事なことはじっくり対話していきながら、いろいろ会話していく中で煮詰まっていく感じがあり、その上で納得して決めたいんですよ。
難しい議題の場合は特に、自分自身の中でも答えがあるわけではなかったりするので、対話の中で深めていくスタイルのほうが自分には合っている気がしており、時間に追われて、納得いかない状態で決める、という進め方はあまり得意ではないですね。      

鳴海:
オフサイトミーティングを考える場面で、アジェンダを区切ってどんどん決めていったときに、安納さんの表情を見て「これじゃないな」と感じたことがありましたね。

安納:
抽象度の高い、重要なテーマを時間優先で決めていく様子を見ていると、「本当にそれでいけるのか?いい場になるんだろうか」と思うことがあるので、それが顔に出ていたのかもしれないですね。

坪谷:
安納さんは、本質的なところを掴みたい、という意志が強いんですよね。表層ではなくしっかりコアを掴む、掴んで手離さない、というのが安納さんらしさだと思います。
鳴海さんとのペアはバランスがいいかもしれないですね。安納さんがじっくり取り組んでコアをつかみ、鳴海さんがどんどん形にしていく。
あと、感情を表に出してくれる、という点は周りにとってはありがたいですよ。どういう気持ちでいるのかが顔を見ればすぐにわかるから、安心してやりとりができる。 

安納:
わかる気がしますね。一緒に働く中で感情面を大事にして理解してくれる人とはわりと会話が弾む感じがあり、その中から何かをを見出していけるような感覚があります。逆にロジカルさを優先的にされるとうまく動けなくなってしまう感覚はあります。理屈建てて考えることが苦手というところがあるのだと思いますが、理屈で割り切るだけの会話だとフィットしないなと思うこと多いです。整理術ではなくて、一緒に考えたいし、悩ましいことも含めた感情も共有したい、という感覚があります。
 

丸山:お互いが大切にしていること、どういう場面でその人が活きるのかを分かったうえで一緒に働くと、新たに見えてくるものがあると思います。佐藤さんはいかがでしたか?

佐藤:
私は、「本音で話してくれるから、周りも受け止めやすい」と言ってもらえることが多いです。結果を見た時に、自分のエネルギッシュさや感情を出しに行くところがポジティブに働いているのかなと感じました。また、一次情報に触れたい、という気持ちがとても強いんですが、そのあたりも出ている気がします。
一方で、エネルギーや感情が先走ってしまうが故に「なぜそうなっているのか?」の背景を理解しないまま突っ走ってしまい、相手を困らせてしまう時もあります。
そこについては、自分の特長を自覚したうえで、まずは相手の心情や背景を丁寧に理解しにいくというのを意識しながら行動していけるといいなと感じました。    

安納:
一次情報取りに行く姿勢が強い印象は普段から感じるところがありますがそれは佐藤さんの良さだと思います。いつも戸惑わずに動ける人、という印象があり、「ここは自分が入らないと後悔するので、入ります」とすぐに言ってくれるところがとても強みだと思います。    

丸山:
自分の想いがよりどころであり、エネルギーになっているタイプですね。ここで動かないともったいない、後悔したくない、という想いが強いのではないでしょうか。

佐藤:
だけは譲りたくない、という自分なりに譲れない部分は確かにあります。逆に、誰かに委ねた方が良い場面でも自分でやろうとしてしまうところは課題にもなるのかもしれない、とも思いました。

田中:
エネルギッシュですよね。「これでいいのかな?」と常に首をかしげながら、走っている印象があります。走れるところを常に探しているような印象があるくらい。

佐藤:
一人で走っているという感覚はなくて、周りの人に助けてもらいながら、常に走っている感じが、結果からも出ていましたね。
 

丸山:続いて、鳴海さんはいかがですか? 

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鳴海:
結果が極端に振れていました。やや繊細なところには自覚があります。
ただ、せっかちだったりもするので、人に引っ張られがちなところを早く判断し動くことで乗り越えている、という感じが出ていました。人事のオペレーション系の業務を担当する上では、苦手分野になるところもあるのかな、とも思いました。 

田中:
オペレーション、むしろ向いているのでは?とも感じます。じっくり悩んでいる場合じゃないことも多いので、どんどん前に進めていくところにいてくれるのは周りからするととても嬉しい。

鳴海:
ひたすら前に進んでいくと、たまに魂がこもらないところがあるので、そこは周りから言ってもらえるとありがたいです。

安納:
どんどん前に動いてくれたことで、いろんなことが進んだ感覚があります。
この一年で、課題だったりテーマがいろいろと前に進んだのは鳴海さんのいいところが出たのだと思います。鳴海さんいなかったら、ここまでは前に進まなかったと感じます。 

鳴海:
みなさんがここまでテーマをじっくり醸成してくれていたから、私が進めやすかった感じがあります。

丸山:
周りへの気遣いもありつつ、どんどん前に動いていく、もっと良くしたい気持ちはあるけれど、自分の意見に固執するわけではない、という独特の性格特長ですね。ここまでのみなさんのフィードバックからも、そういった点が伝わってきました。
 

丸山:北林さんはいかがでしょうか? 

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北林:
「人の役に立てない」ということがすごく嫌で、そのために色々なことを勉強したい、というところが強いタイプだと思います。
また、現実味がないことは好きではなくて、着実に前に進めていきたい、ところがあります。高い目標だけ目の前に置かれている状態だとあまり動けなくて、自分はこういう風にやっていけばいい、という道筋が見えた瞬間が一番楽しい。勉強したらいけそう、ということが見えた時が一番楽しいんですよね。C判定くらいが一番面白くて、A判定だと面白くないと思ってしまうところがあります。そういう自分の特長が結果によく出ているな、と感じます。
ほめられると素直に受け入れられない、というところは、結果を見て改めて「そういう面があるのか」と思いました。 

安納:
エンジニアの中でもとても話しかけやすい雰囲気があって、そのあたりも強みとして結果に出ている感じがします。エンジニアとして、やんちゃすぎる非現実的な目標を立てない、という部分も強みかもしれません。    

北林:
無理なものは無理、とはっきり言うかもしれないですね。

佐藤:
自分の特長を自覚しているのがすごいなと思いました。自分のことをよくわかっているからこそ、自分の特長を意識的に生かせているところがすごいなと思います。自分のことが良く見えていて、解釈力が高いですよね。

北林:
結果やみなさんからのコメントについて、納得感が高く、その人の特長がよく出るなと思いました。また、人事としては、自分のチームにどんな人が欲しいのか、を先に考えておくのが大事だなと感じます。結果をしっかり読み取れる人がいたら、採用や配置にもいきそうですね。
また、自分が関わる身の回りの人の結果を知りたいと思います。特に上司の結果を知りたいです。あと、周りの人の結果を見ていると、普段見ているだけだと気づけない・気づかない内面の特長もあるのか、と思いました。
そういう意味でも、自己理解・相互理解を深める、という意味で活用できそうですね。

 

個性を知ることで、アサインメント・チーム作りの可能性が広がる 

坪谷:今日の感想があればぜひ共有しあいたいのですが、安納さんいかがですか?

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安納:
鳴海さんの結果を見て、人それぞれ特長や特性があり、チームの中でメンバーの特長や特性を理解してうまく補完しあうというところが大切だと感じました。一緒にこれからも頑張りましょう。
また、人事として適材適所に人をアサインすることがとても大切だと感じていたところです。ものづくりをしていく過程にはいくつかのフェーズがあり、例えば、新しいものを創り出すときは混とんとする瞬間があり、その状況にうまくはまる人もいれば、はまらない人もいます。それは能力が高い低いだけの問題ではなくて、その人の特長がすごく影響することだと今回のやりとりからも感じました。人を表面だけではなく、深く理解することは適材適所を考えた配属・アサインに生かせる部分だと感じました。    
人の個性を生かせることは、本人・組織、両方にとっていいのでなはないかと思います。いろいろな人がいる中で、それぞれの個性を掛け合わせることはもちろんそう簡単ではなくて、特にクリエイティブやエンジニアなど職種もそれぞれ混ざった状態だと更に難しいと思います。でも、個人の特性を理解しながらうまく協業できるように掛け合わせてやっていくことができれば、成功確度を上げられるのではないかと感じました。

坪谷:
それぞれが自分の結果を見ながら、一緒に「自分の強みがいきそうだね」「一緒に頑張ろう」と言えるやり取りは、良いチームを作るうえでも大切かもしれませんね。

鳴海:
過去SPIデータを人事としてみた時には分からなかった部分が、今日のやりとりで見えたように思いました。こうやってお互いに共有しあい、理解しあうそんなやりとりが大切だな、と感じます。こういった形で結果を読み解ける・意思を持った人が使えるといいな、と思いました。 

佐藤:
私が所属するアカツキ福岡では、オンボーディングの一環として、新メンバーのSPIの結果をチームメンバー同士でわかちあうという時間をとっています。今日の場を通して、新しく組織に入ってくれるメンバーの結果を人事だけがみるのではなく、職場メンバー同士でお互いに共有しあいながら理解しあえるこの時間を、これからもより一層活用していきたいなと感じました。
見弱みにみえることも、特長と捉えて生かせる形に捉えたらいい、というメッセージを受け取った感じがしています。もっと個々人を理解する、ということに深く潜りこんでいけたらいいなと思いました。 

坪谷:
お互いの特長を踏まえて助け合えると、より 理想のチームに近づきそうですね。 

田中:
みなさんにフィードバックもらうことが、とても大事だなと感じる場でした。自覚がない部分を周りから言われて気づけたことが多かったです。
適性検査の結果=能力の差、として捉えてしまいそうになるのですが、弱みを補いあ、強みをとがらせるための材料としてみると、見え方が変わってくるなと。
「あの人はこのプロジェクトに合わない」という場面で、その人の力不足では、という話になることもあるが、チーム内の相性の話であることもありそうだなと思いました。
個々人の可能性・選択肢を広げる形に生かせればと思います。 

坪谷:
人事としては、個々人がどうしたらもっと生きるか、の話をまずはしたいですよね。こちらでは辛そうにしているけれど、あちらでは生きる、ということはよくあるので。 

安納:
個々人のことがよく見えていないと、表面的なところで「やる気がないのかな」・「スタンスに問題があるのではないか」とう判断になりやすいですが、個々の特長が見えてくると、選択肢が全く変わってきますね。 

丸山:
SPI=選考ツールと思われがちですが、入社後にいかに個々のキャラクターをどう生かすか、というツールでもあるんです。今日はそこが少しでも伝わればいいなと思いました。
前向きに積極的にご参加をいただきまして、ありがとうございました。

第二回を終えて

坪谷:
「自分を知り、相手を知り、生かしあうこと」が個と組織を強くしていきます。そしてそれを進めるコツは、一人で考えるのではなく、自己診断ツール仲間からのフィードバックを活用することでした(坪谷邦生氏と「自己理解・相互理解を深める」第一回より)。
今回はその実践編です。SPIという客観的な中間物を間に置き1人ひとりの主観を場に出することで、お互いの主観が重なっていく(相互主観)、まさに自己理解・相互理解が深まる場になったのではないでしょうか
間にSPIがあることで、普段は意識が向かない仲間の特長に「そういえば、こういうところあるな」と気がついたり、そのフィードバックを受けた仲間は「ああ、そう見えるんだ」と自己理解が進んだり、そして直接伝えるが難しいようなことも、データに則して話すことでうまく届けられたり、違和感なく受け止めることができたりしたように思います。
そうやってお互いの理解が深まっていくやりとりの中で、みなさん表情がどんどん明るくなっていくのも印象的でした。やはり人間は「自分を理解してほしい」し、「相手を理解したい」のですね。
自己理解・相互理解を促進する中間物は、可能な限り質の高いツールを使うべきだと私は考えています。信頼できないツールを使用してしまうと理解が歪み、不必要な誤解が生じるためです。次回三回目では、なぜSPIは精度高く「あたっている!」を生み出せるのかを知るために、60年間の研究開発について事業創業メンバーである二村英幸氏に伺います。

坪谷邦生氏と「自己理解・相互理解を深める」第一回
「自分を知り、相手を知り、生かしあうこと」が個と組織を強くする

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