調布市

- 従業員数:
- 1307名(2026年4月時点)
- 業種:
- 官公庁
- 課題:
- 初期選考
- 面接
- 採用振り返り
適性検査SPI3導入事例
新たなチャレンジでまちを活性化。
採用から入庁後の自己理解促進まで、活躍を見据えた調布市の採用進化

「新たなチャレンジ」が受容される風土を持つ調布市。東京都でいち早く採用にSPI3を導入
一緒に調布市の魅力あるまちづくりにチャレンジしてくれる人との出会いを増やすため、応募のハードルを下げる
初期選考と面接での人物理解にSPI3を活用
本人フィードバック用報告書を渡し、自己理解を深めるために活用
毎年の採用戦略を考えるうえで、SPI分析データを活用
SPI3導入後、応募者数は2倍以上に増加
採用に関わる事務工数を大幅に削減でき、選考のばらつきも低下
遠方であっても受けやすい環境の提供が可能に

有村:私は民間企業に勤めた後、経験者採用で入庁しました。入庁後は保険年金課や民間企業出向を経て、人事課にやってきて3年目になります。
篠田:私は2013年に新卒で入庁し、環境政策課、子ども家庭課(現子ども育成課)を経験した後、人事課に配属されて6年目です。
秋山:私は2020年に新卒で入庁し、農政課を経て2025年から人事課で採用担当をしています。
篠田:私たち調布市は2018年に、平成31年度入庁の新卒者を対象とした市職員採用試験から、SPI3を導入しました。秋山はSPI3を導入して間もない時期に入庁した職員の1人です。調布市では、職員たちの新たなチャレンジを奨励する風土があり、人事課でも新しいことに取り組むことにはポジティブなので、柔軟な思考を持つ方々との出会いを増やすために採用にSPI3を導入しました。私たちは東京都26市でよく情報共有・意見交換をしているのですが、東京都のなかでも早い段階から採用でSPI3を導入したのではないかと思います。導入した理由は、これまで出会えなかった方と多く出会えるようになる、という意味での母集団形成の強化と、選考での相互理解を促進するためです。

秋山:当初導入した理由は、母集団形成の強化や面接での相互理解促進のためです。私たちは初年度から、SPI3を一次試験の選考、面接時の質問を考える場面で活用してきています。
さらに、入庁後の活躍を促進したい意図で、入庁前の説明会で新人一人ひとりにSPI3の結果を渡してフィードバックを行い、自己理解を深めるツールとしても活用しています。ここまでが私たちのSPI3の基本的な活用方法です。最近は入庁後の配置の際にも、上司とのコミュニケーションスタイルの違いを理解する参考情報の1つとしてSPI3を活用し始めています。
有村:大前提として、私たちは多様な人材を求めており、あくまでもエントリーシート、SPI3、面接での印象などを総合的に捉えて判断しています。SPI3は、基本的には個人の全体像をよく理解するために活用しています。一方で、入庁後の活躍を見据えて重視している特性や能力もあり、それらを理解するうえでもSPI3は有効だと感じています。
秋山:それから、採用分析ツールとしてもSPI3は優秀です。市職員の採用活動は、応募期間を1週間前後にずらしただけで母集団の増減に影響があるため、毎年細かく戦略を練る必要があります。その戦略を考えるうえで、SPI分析データが大いに参考になっています。

篠田:SPI3導入により応募者数は一気に増え、多くの人たちと出会う機会を創出することができています。導入初年度の平成31年度採用は、応募者数が前年度の2倍以上に増えました。それ以降も一定規模を維持していますので、SPI3の導入で受けるハードルを下げられたことが、応募者数の増加につながったと実感しています。
また、SPI3の導入により、採用業務の事務工数を大幅に削減できた点も嬉しい効果です。さらに選考のばらつきも低下しています。
秋山:学生・応募者にとってもSPI3であることの利便性はあると思っています。私自身も就職活動では、民間企業を受けていました。調布市がSPIを導入していることを知り応募しました。市職員を受けるハードルが低くなったことは、学生側にとっても嬉しいことだと思います。入庁3カ月後に実施する面談のなかでの試験の振り返りでも、採用試験にSPIが導入されていることに対する好印象の声を多く聞きます。
有村:SPI3導入以前は一次試験から市庁舎に受けに来てもらう必要がありましたが、SPI3導入後はテストセンター会場または自宅(オンライン会場)で受検することができるようになり、北海道や九州など全国どこの方でも負担が少なくなったこともプラス効果の1つと捉えています。SPI3のテストセンターは本人認証などをかなり厳しくやっているので、その点も安心でした。
ただ当然ながら、SPI3導入によって応募者が増えた一方で、辞退率も高まりました。民間企業との併願者が増えるのですから、これは避けられません。面接官のトレーニングを行い、面接でよりその人の全体像や特徴を知ることができるよう、また調布市で働くイメージを持ち魅力を感じてもらえる面接ができるよう取り組んでいます。
秋山:私たち調布市は、新しいこと、面白いことに次々に取り組んでいる自治体で、若手職員が中心となって新たなアイディアを発案したり、業務改革を進めたりすることが多くあります。分かりやすい例を挙げると、調布市にホームスタジアムがあるプロサッカークラブFC東京とさまざまなコラボレーションをしたり、沿線の京王電鉄と共にまちづくりに取り組んだりしています。また、調布市にオフィス・工場・研究所などを構える企業や、調布市にキャンパスがある大学などが多くあり、それらの企業や大学とも多様な横断的連携を進めています。一方で調布市は映画のまちでもあり、映画関連のイベントや取り組みも少なくありません。さらに最近では深大寺の若者人気が高まっており、私たちも深大寺の観光施策に力を入れています。面接では、このように若手職員の裁量が大きい職場であること、チャンスの多い面白い自治体であることを伝えられるように心がけています。

秋山:今年度(2025年度)、採用専用の「職員採用情報サイト」をオープンしました。職員募集情報、求める人物像、職員インタビュー、調布市の魅力、働き方ガイドなどを分かりやすくまとめ、情報をこまめに更新しています。また今年度から、一般企業が多く出展する合同説明会にも積極的に参加し始めています。合同説明会などで学生と直接コミュニケーションを取ると、市職員採用にSPI3が導入されていることを知らない学生がまだまだ多いことが分かります。このようなリアルの場に出向くアピール効果や情報収集効果も大きいと感じています。
有村:さらに今年度から「経験者通年採用」を開始し、こちらの採用でもSPI3を導入しています。経験者採用に応募する方の多くは仕事をしながら調布市を受けることになると思いますので、勉強時間を確保することが難しいなか、SPI3が導入されていることはハードルを下げることになると思います。なお、通年採用の申し込み期間などはSPI3分析データを活用しながら決めました。SPI3分析データは新たな施策を展開するときにも心強い存在です。
篠田:SPI3は今後も継続的に活用していく予定です。さらにSPI3のカスタマイズ指標を活用して、採用選考のフィット度をもっと高めるようなことにもチャレンジしたいと考えています。入庁後活躍支援も含めて活用の余地はまだまだあるはずで、その面ではリクルートマネジメントソリューションズの提案にも期待しています。
