NHN JAPAN株式会社

- 従業員数:
- 従業員数:71名(2025年10月現在)
- 業種:
- 通信・情報処理・ソフトウェアサービス
- 課題:
- 人材要件設計
- 初期選考
- 採用振り返り
適性検査SPI3導入事例
SPI3を精度の高い仮説・HRデータとして活用し、
一人ひとりの個性・想いを引き出す採用へ

面接のなかで、応募者の個性、想いを引き出しすり合わせる時間を十分に確保したい
定量データ・根拠を基に、自社の求める人材像を明確にしたかった
初期選考の基準として活用
面接での会話を深めるための仮説、質問の参考として活用
SPI3データを分析し、次年度の採用方針企画を立案する際の根拠として活用
面接で個性や想いを深く確認することができ、 応募者にも「良い面接をしてくれる会社」と好評
求める人物像に基づいた採用により、新卒の離職はほとんどない

関:NHN JAPANはNHN PlayArt、NHN comicoなどのグループ会社の事業戦略支援・管理を行う会社です。NHN PlayArtは、「プレイしてすぐ楽しいゲームを、本気で突き詰めつづける」を信念にスマートフォン向けゲームの開発・運営をする会社です。「LINE:ディズニー ツムツム」や「妖怪ウォッチ ぷにぷに」などは大ヒット作で、広く知られています。NHN comicoはマンガアプリ「comico」を運営しています。
私は、営業職や転職コンサルタントを経て、2023年に人事採用担当としてNHN JAPANに入社しました。現在は、NHN JAPANとグループ各社の新卒採用・中途採用全般を担当しています。
末藤:私は、結婚式場の営業職を経験した後、不動産業界とIT業界の人事採用担当を経て、2024年にNHN JAPANに入社しました。現在は関と同じ業務に携わっています。
関:これまで新卒はNHN PlayArtのみ採用をしており、ゲーム専門学校を中心にコンタクトを取っていました。25卒からNHN JAPANの新卒採用が始まることとなり、NHN PlayArt、NHN JAPANのターゲットを大卒とする方針からSPI3を導入いたしました。

関:SPI3を導入した第一の理由は、面接の時間を有意義にするための仮説となる情報がほしい、ということです。PlayArtは、とにかくゲームが好きな人を求めており、「ゲームへの想いや情熱」や「PlayArtで実現したいこと」を最も重視した採用を行っています。特に「とがった人材」を採用したいと考えているのですが、とがっているかどうかは、やはり対面コミュニケーションで判断するほかありません。
同時に、PlayArtはゲーム開発の際に「とことん話し合う」「伝える」「聴く」「自ら考え行動する」といったことも大事にしています。周囲と話し合ったり、意見を伝えたり、相手の言葉を聴いたり、自ら考え行動する際には、当然ながら一定の考える力やコミュニケーション能力が必要となります。そのため、採用選考の際には、ゲームへの想いが強いかやとがっているかどうかだけでなく、活躍するうえでベースとなる力を見ることも欠かせません。そういった力を測定するうえで、最も適しているツールがSPI3だと考えました。
末藤:NHN JAPANも同様で、「なぜNHN JAPANで働きたいのか?」「どんなことをしたいのか?」という志望動機を大切にしています。前提として、学生と会社は対等であると考えているため、面接で想いをしっかり聴くように心がけています。学生から「自分をさらけ出すことができた」という声をいただくことがあります。また、「NHNの面接の雰囲気はとても良い」という声をいただくこともあり、お互いにとって良い時間になっているのであれば大変嬉しく、ありがたいことだと感じています。面接で学生をより深く知るための質問を考えるときに、SPI3の報告書を参考にすることもあります。
関:私も選考プロセスのなかで報告書全体をよく読み込むようにしています。その際、SPI3の分析精度が非常に高いことにいつも驚いています。SPI3の報告書に書かれているコメントを仮説としてイメージしていると「本当に当たっている」と感じる場面が多々あります。SPI3の結果が学生の特徴をよく表している、と感じます。先ほども触れたとおり、面接ではあくまでも面接官の所感を重視しているのですが、SPI3のおかげで、学生一人ひとりを深く理解しやすくなっているのは間違いありません。

末藤:私たちは採用選考とは別に、採用方針の企画の際にもSPI3を活用しています。まさに今、27卒の部門別の採用方針を立てているところですが、過去2年分のSPI3データを分析し、その結果を次年度の求める人物像の提案、新規提案、改善提案などの根拠として使っています。求める人物像をしっかり設計することで自社にマッチした人を採用することができ、内定辞退ゼロという効果も見られます。この効果を継続するためにSPI3を活用するというサイクルも生まれ、毎年の採用方針を決める際にも、学生のミスマッチを減らす際にも、SPI3が役に立っていると思います。
関:データを分析していくことで、さまざまな事実が見えてきました。例えば、26卒のNHN PlayArtの内定者は企画力やチームワーク力が高い傾向があり、NHN JAPANの内定者は対人コミュニケーションや周囲とのチームワークに秀でていました。当然ながら、内定者だけでなく内定者以外のデータも総合的に見ながら、来期の採用計画を企画しています。
末藤:以前働いていた不動産業界は大規模採用だったこともあり、このようなSPIデータの分析をほとんど行っていませんでした。ですから今、SPI3を活用してきめ細かな分析を行い、採用方針を企画できることにやりがいを感じています。
関: 25卒の新入社員が入社したところなので今後定量的な効果を見ていくようになりますが、求める人物像を設計し、それにマッチする人と面接でしっかり会話をすることで、お互いを知ることができた結果として、内定辞退ゼロという効果はすでに実感しています。

関:今後は、SPI3のデータを活用して、NHN JAPANグループ全体の新卒採用の共通選考基準を構造化したいと考えています。現在は、その仕組みづくりを構想している段階です。SPI3のデータは、こうした構造化や可視化には非常に向いていると感じます。
末藤:今回、SPI3のデータを採用方針検討におけるデータとして活用したことで、面接における仮説としての活用だけでなく、さまざまな人事施策の精度を上げる効能があることを感じました。今後はもっとSPI3を使いこなし、採用精度や採用の質を高めていきたいと思います。
関:さらに今後は、SPI3をフル活用して、新卒社員の入社後活躍も支援していきたいと考えています。具体的には、既存社員にSPI3を受検してもらい活躍者の傾向を確認したり、新卒社員の配属や新人育成などに活用したりする構想を練っているところです。SPI3の用途を新卒採用だけにとどめておくのではなく、入社後の活躍状況と紐づけることで活用の幅を広げていき、さらに採用・育成の施策を進化させていきたいと考えています。
