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コラム-採用

2007年11月採用の成否を左右するキーパーソン ~面接者・リクルーターに求められること~
人材開発トレーナー 林 英紀

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「採用数がバブル並みに」「採用の二極化」「若手の早期離職」などを背景に、学生と企業のマッチングがより求められる時代になってきました。学生と企業をつなぐタッチポインターとして、あるいは情報が氾濫する中のリアルな存在として、面接者・リクルーターの重要度がますます高まっています。
彼らに求められるものとは?
弊社が提供する面接者トレーニングのプログラム開発にもかかわっているトレーナーが語ります。

学生と企業の「狐と狸の化かし合い」からハッピーな採用へ。

人材開発トレーナー 林 英紀

弊社のリクルータートレーニングがリニューアルし、加えて面接者トレーニングがスタートしたのは2003年です。プログラム開発の原点にあった思いは、「新卒採用において、企業と学生、お互いが本当に納得できるようなコミュニケーションが行われているのだろうか」という本質的な問いでした。例えば、当時は買い手市場でしたから人気企業は学生を選べる状況にあった。にもかかわらず、できていたかといえば決してそんなことはなかった。多くの企業は選考規準が曖昧で、結局"面接で元気のよかった学生"や"体育会のキャプテン"だったりといった表面的なところで決めていました。学生の方も特定の人に内定が集中して、そのほかの大多数にはまったく出ない。学生は必要以上に自分を良く見せようとし、見極めができない企業は印象だけで採用してしまう。こうした現状はやっぱりハッピーとはいえませんよね。

入口でボタンの掛け違いが起これば、当然その後にも影響を及ぼします。入社3年以内に3割が退職という数字にしても実は20年前から大きく変わっていない。その多くは採用時のミスマッチに端を発しています。企業には一社一社個性があって、学生にも一人ひとり個性があってその企業に合う人はいるはず。もちろん基礎能力の違いで入社当初は差がつくかもしれないけれど、長い目で見たら、その企業の風土に合った人の方がパフォーマンスを発揮してくれるはずなのです。企業が学生とのベストなマッチングを見極められるようになるには、両者がきちんと向き合えて、相互理解を得られることがどうしても必要になる。そういった採用を支援することはできないだろうかというところが、研修の出発点なのです。

30分の面接時間で人のすべてはわからない。持ち帰ってほしいのは採用に取り組む姿勢。

私たちが提供する研修の特徴は、企業側が採用に臨む姿勢やマインドに重きを置いていることです。昨今のように新卒採用が厳しくなってくると、「短時間で人物を見抜く方法を教えてほしい」「メンタルに弱い人にはどういった面接が有効なのか」といったニーズが出てきますが、テクニックやノウハウを覚えるためだけの研修にはしたくないと思っています。姿勢やマインドとはどういうことか。例えば、面接の際に「この学生は使いものにならない」と早々に決めつけてしまうことがよくあります。でも、その印象は学生が過度に緊張しているせいであることもあります。
そして緊張させているのはそもそも面接者に責任がある場合もあります。面接者トレーニングではそうしたことをリアルに感じていただくため、面接者が学生の立場になるロールプレイングなども取り入れています。「なるほど、これは緊張するよね」と、体験して初めて実感するわけです。
このように面接者トレーニングにしても、リクルータートレーニングにしても、姿勢やスタンスの面で大きな気づきが生まれるのは、相手の立場に立てたときです。採用する側から採用される側に視点を移すと、面接者トレーニングでは、「学生も面接者を見て企業を選んでいる」、リクルータートレーニングでも、「社会人の先輩として相談にのってほしい」といった声が自然に出てきます。それができれば、応募者と対等の立場に立つ、学生の視点を持つといったスタンスが定まるのです。テクニックだけを求めてもこの視点の転換はできません。

このように姿勢・スタンス重視の研修ですが、もちろん研修の中で、受講される皆さんのニーズに合わせて柔軟に対応していきます。例えば、カーディーラーという業種は今人気があまり高くなく、定着率もよくありません。1台も売れない月が続けばどうしてもいづらくなる。
本来ならば採用の段階からそういった実態を伝え、その中にあるやりがいや喜びを理解してもらうのが理想。でも、あまりに理想を追いすぎると誰も入社してくれなくなる。こういったケースでは大上段に構えるのではなく、現実に直面する課題に合わせて調整していきます。
「地域の競合先と比べて御社にはこんな魅力がある。そこを中心に伝えることによって地元志向の学生とコミュニケーションしていきましょう」といった具合です。また大手企業の場合は、どうしても効率化も求められますので、20分間で学生から本質的な話を引き出すにはどういう面接が必要かといったニーズにも応えていきます。もちろんその場合でも、研修のスタンスは変えません。

採用環境が厳しくなればなるほど問われる姿勢とマインド

4年前、新卒採用向けにリニューアルしたリクルータートレーニングと、新たにスタートした面接者トレーニングですが、昨年から今年にかけて思わぬ広がりを見せています。通年採用や第2新卒の採用に取り組む企業も増え、いわゆる新卒採用シーズン以外のニーズも増えています。
今年8月開催の公開コースは時期的にはオフのはずなのに満員でした。
今、大手企業では内定者の歩留まりが大きな採用課題となっていますが、それを解決するために活用したい企業からもよく相談を受けます。人材マーケットがはっきりと売り手市場に変わってきた中、採用の重点はどうしても数に目がいきがちです。でも、本当に問われているのは企業側の人に対する姿勢やマインドではないでしょうか。

採用は企業を取り巻く環境にどうしても左右されますが、常に採用がうまくいっている企業には同じような傾向が見られます。まず人事や経営が採用の意義をきちんと理解していること。
そして「採用が企業活動にとっていかに大切か」といったメッセージが常に発信されていること。
そういう企業では面接者やリクルーターは、目の前にいる学生を自分のこととして考え、向き合っています。学生の就職観や人生観を見つめる手助けをしているようなケースもある。
そんな面接者やリクルーターに採用された人が、何年後かに今度は採用する側になっていく。採用の好循環ができているんですね。これができていない企業は、採用ニーズのあるときだけの急場しのぎになってしまいがち。社内にも十分な協力を得ることができずに面接者やリクルーターに選ばれた人も片手間仕事になってしまう。もっとも、好循環の企業ばかりになったら、私たちの出番はなくなってしまうのですが(笑)。

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