1. TOP
  2. 特集・コラム
  3. コラム-定着 / 配属 / 育成
  4. 実感を踏まえて語る「若手社員への効果的な職場支援」とは?

コラム-定着 / 配属 / 育成

2011年07月実感を踏まえて語る「若手社員への効果的な職場支援」とは?
コンサルタント 荒金泰史、齋藤幸弘、澤田倫子

今回は今までと趣向を変え、弊社において主に大手企業を対象に、新卒採用領域でのコンサルティングを提供している、若手コンサルタント3名による座談会形式でのコラムをお届けします。
「若手社員への効果的な職場支援」というテーマについて、周りの友人や自分たちの経験を振り返りながら、実感を踏まえたやり取りになっています。昨今の若手社員の傾向に悩みを抱えている方々には、自社の若手が何を考え、何を感じながら仕事をしているのか、を考える上での参考としていただければ幸いです。

登場する若手コンサルタント

荒金泰史
08年卒入社。現在新卒4年目。新卒採用領域で主に大手企業を中心とした営業を2年間経験。3年目からは、同領域コンサルタントとして数々のコンサルティングサービスの提供に従事。

齋藤幸弘
08年卒入社。現在新卒4年目。新卒採用領域で主に金融業界や建築業界、メーカーなどを中心とした営業を3年間経験。今年4月から同領域コンサルタントとしてコンサルティングサービスの提供開発に従事。

澤田倫子
06年卒入社。現在新卒6年目。新卒採用領域でのコンサルティングを1年半経験後、採用担当を1年間経験。その後同領域コンサルタント職を半年、営業職を2年経験。現在はサービス開発に従事。

身の回りによくある「リアリティショック」

入社後のリアリティショックで元気がなくなる若手が散見される

写真:話し合い風景

澤田:「若手社員の問題」と聞くと、どんなことを思い浮かべる?

荒金:僕が思うのは「今の仕事が全然楽しくない。就職活動の時点で思い描いていた仕事と、全くかけ離れた仕事をしている」という大学時代の友人の話ですね。

齋藤:そうですね。僕の周りにも同じような人が何人かいますし、その落差に耐えられず、既に2社目、3社目に移っている友人もいます。

澤田: 4年間で3社目、というのは凄いね。でも確かに、お客様からも「採用時は元気でも、いざ入社してみたら一気に元気がなくなった若手社員が見られる」という話を何度も聞いたな。転職そのものが悪いことだとは思わないけれど、苦労して就職活動して入った会社を1年・2年で辞めてしまうのは、本人にとっても会社にとっても、凄くもったいないことだよね。どうしてそんなことが頻発してしまうんだろう?

自信を持っていたのに、学生時代の経験が通用しない、力を発揮できない

荒金:友人が言っていたのは「入社したら、やれると思っていた仕事ができなかった」というイメージギャップ。彼はメーカーのマーケティング部門に配属されて、商品のブランディングができると思っていたそうなのですが、実際の仕事は日々、データ処理とスケジュール調整ばかりなんだそうです。

齋藤:最初は修業期間ということなのでは?3年ぐらい下積みをすれば少しずつ大きな仕事を任されるとか。

荒金:そうかもしれない。でも本人に言わせると「全体像の見えない仕事を作業として切り分けて与えられても全然やりがいを感じられなかった」みたい。本人的には、大学時代に産学連携プロジェクトで、消費者の購買活動を研究していたこともあって、その経験をすぐに仕事に生かせると思っていたらしいんだ。

澤田:確かに、学生時代に自分なりの成功体験を積んでいて、自信を持っている場合だと、入社してすぐに自分の力を試したいって思っていることが多いよね。それだけに、その力が発揮できないと感じた時のショックは大きいみたい。

荒金:そうですね。彼は、内定者時代に「入社すれば、いきなりエースにはなれなくても、レギュラーから外れることまではないと思う」と話していましたね。

齋藤:学生時代の経験から、自分に自信があればあるほど、入社後の日々の仕事とのギャップは大きくなる傾向があるかもしれないですね。

最近の若手に見られがちな「働く」ことへの意識

職場になじむことの大切さに気付かない

写真:澤田 倫子【澤田 倫子】

澤田:種類は違うけど、私の友人にも入社してすぐ「もっとスマートに働く予定だった」ってグチってた人がいたな。毎日職場で開かれる飲み会に出るのがイヤで、顔を出さずに黙って帰っていたら、上司に呼ばれて「新人で、何もできないんだから、せめて飲み会に出て、みんなを盛り上げるぐらいはしたらどうか?」って言われて。それで彼は落ち込んでしまった。

齋藤:上司は「まずは職場に慣れるところから始めて、みんなに新人としてかわいがられるようになるところからがスタートだ」ってことを伝えたかったんですよね?

澤田:たぶんそうなんだけど、そういう意味では伝わっていないんだよね。彼は学生時代から非常に優秀で、誰かにけなされたことや、大きな壁にぶつかって苦労したこと自体がなかった。そんな中で「何もできない」って言われたことと、「スマートに働きたい」っていう理想が踏みにじられた気がしたことが、すごくショックだったみたい。

荒金:なるほど~。ある程度経験を積んで、仕事をこなせるようになると、結果として「スマートに働く」という姿に行き着くように思うんだけど・・・。 そもそも何でみんな働いたこともない学生時代から、スマートにやれる、と思い込んでしまうんだろう。

澤田:彼の場合は、就職活動中に出会った先輩社員のイメージが大きかったみたい。あとは、早く「一人前の戦力」として仕事で評価してほしいって気持ちが強かったんだよね。
それなのに、上司の言葉を「飲み会に参加するかどうかがお前の評価だ」と言われたように受け取ってしまい、全く本意でなかった。

ワークライフバランスが重要で仕事には全力投球しない

齋藤:僕の友人が言っていて衝撃的だったのは「ワークライフバランスが大事だから平日はいかに力を抜いて効率的に仕事をするか、土日のためにいかに力を蓄えるか、を考えている」って話です。

荒金:それは、例えばリクルートで働くには成立しづらい考え方だね・・・。でもそうは言っても、結局は何十年という人生の中でのかなりの割合を働いて過ごすわけだよね?それで辛くはならないのかな。

齋藤:それは分からない。ただ彼の場合は、業界の環境変化が激しい中で急な企業合併があって、内定時と入社時で、仕事内容が大きく変わってしまったんです。それで「会社なんていつ何が起きるか分からないし、結局は会社都合になってしまう。仕事だけの人間にはなりたくないので、プライベートを重視したい。仕事に全力投球はしない」と決めたみたいです。

荒金:なるほどね。そう思ってしまうぐらい、本人にとって企業合併による変化は衝撃的だったんだろうね。内定時に想定していた仕事への意気込みがあったなら、なおさらだよね。

澤田:そうなってくると、本人が今の仕事を現実と認識した上で、その中での新たな目標設定をできないと辛いよね。

齋藤:そうですね。彼は学生時代の印象では、とても優秀に見えていただけに余計、100%力を発揮できずにいるのがもったいないと感じています。

「周囲の支援」は「支援の仕方」が重要

「ギャップが生まれるのは当然」という前提で考えることがポイント

写真:荒金 泰史【荒金 泰史】

荒金:いくら「期待しない」と言っていたとしても、入社後のイメージギャップは、多かれ少なかれ、何かしらありますよね。だって今までに働いたことはないわけですから。ギャップがあって当然なんだと思います。

齋藤:それをどう乗り越えるかが大変ですよね、きっと。でも乗り越える努力を怠って、見て見ぬ振りをしていると、巡り巡って同じような壁に再びぶつかるときが必ずやってくる。

荒金:確かに、イメージギャップが起きて、求めていたものを見失う時があるけど、それを探して苦しむ中、どう前向きに壁に向き合えるようになるか。結局、仕事上の壁は、仕事の中で本人が乗り越えるしかないですからね。成功体験を積む中で、自分で掴み取っていくしか、根本的には解決できないですよね。

若手が壁を越えるための鍵は周囲の関わり方にある

齋藤:さっき出た友人たちの例は、
①学生時代の『できる自分』のイメージが強く『できない現実』に向き合えない
②仕事は個人で進めるわけではなく職場の支援が必要だが、そのためには職場に溶け込もうと努力することも仕事の一部だと気付かない
③そもそも入社時点で大きなギャップにぶち当たり、あらためて現実を捉え直した上で、目標設定をできていない
ということだったかと思いますが、こういった問題を解決するにはどうすればいいんでしょうか。

澤田:もちろん、本人が正面から向き合おうとすることは前提だけど、本人がそういった問題に直面している時に、上司や同僚がどんなふうにサポートしてあげられるかが、やっぱり大事なんじゃないかな。

荒金:自分だけでは、問題を問題として気付くことすらできない可能性がありますからね。面倒なようでも、そこを一緒にやってあげたり、本人に伝わりやすい方法で指摘してあげたりすることが大事なのかもしれませんね。

「正しい現状認識」がギャップ解消のスタート

正しく「現実」を捉えるためのサポートをする

齋藤:僕が新人の時にも、こんなことがありました。入社後、営業として現場配属された5月後半、上司から「1ヵ月以内に担当40社のお客様全てに引き継ぎご挨拶に行って来い」って指示をされたのに、できなかったんです。

荒金:どうしてできなかったの?

齋藤:「先輩がほかの仕事で忙しくて、引き継ぎアポイントを設定してくれなかった」というのが、当時の僕の認識です。
でも、上司には「お前は仕事をナメている」って言われたんです。

澤田:うまくいかないのを人のせいにして、自分ごととして捉えていないってことかな?

齋藤:そうです。できない理由だけを探して、それを解決するための働きかけを全くしていなかった。それでも自分としては「自分なりに頑張ってダメだから仕方ない。上司も分かってくれる」と思っていました。でも、そこで「ナメている」というショッキングな言葉を投げ掛けられて、初めて、自分なりに頑張ったかどうかが問題なのではなくて、「できていない」事実が問題だったことに気付かされたんです。

荒金:最初の上司の存在は大きいですよね。このタイミングで、仕事に甘えは許されないことを気づけるように伝えてもらっていなかったら、齋藤はそのままの考え方をしばらく引きずっていたかもしれない。そうするとその分、立ち上がりも遅れますよね。僕も新人の時の上司に、今の仕事へのスタンスのほとんどを叩き込んでもらったと思います。

効果的な支援のためには、一人ひとりの特徴を理解することが鍵になる

澤田:最近の若手は成長欲求が高く、とても真面目だという話はよく聞くよね。それだけに2人の上司のように、若手をうまく方向付けてあげられれば、その後の立ち上がりも、よりスムーズにいくのかもしれないね。

齋藤:自分で言うのもなんですが、そういう要素は大きかったと思います。ここで気付かせてもらえなかったら、と 考えると結構怖いですよ。

澤田:きっと2人の上司は、強み・弱みを含めて、2人のことをすごくよく理解してくれてたんだろうね。2人が、当時の経験を、今きちんと糧にできているってことが、上司の仕事の任せ方や関わるタイミングが適切だったってことだと思うから。

写真:齋藤 幸弘【齋藤 幸弘】

齋藤:職場に馴染めるように他部署とのネットワーク作りを助ける、できない自分を受け入れるためのプロセスに付き合う、仕事の意味付けを手伝う、周囲の関わり方にはいろいろあると思うけど、それが本人にフィットしないともったいないですよね。状況が分からないだけではなく、場合によってはそれが逆効果の場合もありえますしね。

荒金:同期も含めたひと塊で「新人」と括られて注意されると、「それは自分にはあてはまらない」と思っていた自分の新人時代を思い出して、耳が痛いや。 そのように考えると、上司や周囲が、若手のクセや特徴・考えていることなどをよく理解していることが、効果的な支援の一番のポイントなのかもしれないですね。

  • ReCoBookBlog
  • リクナビダイレクト 掲載料、採用決定料0円
  • リクナビ2017 掲載企業数NO.1!
  • 人事向けノウハウサイト 採用成功ナビ 新卒
  • 中途採用なら 採用成功ナビ
  • リクルートキャリアのサービス紹介サイト 人事採用ナビ
  • 就職SHOP

ページの先頭へ

Recruit Career Co.,Ltd.
リクルートグループのサイトへ